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7月, 2019の投稿を表示しています

世界のSHOEI

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 我らがスポンサー、 SHOEI 様。ご挨拶、サイズ測定のため、はるばる東京まで行ってきました。ショウエイは、 MotoGP ライダー、ホンダのマルケス選手も使用している一流企業です。  次の旅に使用させていただくヘルメットは SHOEI の NEOTEC 2 に決定。フルフェイスとジェット型のいいとこ取りをしたシステムヘルメット。普段使いに便利なのはもちろん、国境では顔を見せながらバイクで移動しなければならないので、めちゃくちゃ助かるのです。  試着すると、全方位から保護されてる感に包まれる心地よさ。頭の形に合うように、おでこ、後頭部、頭頂部にそれぞれスポンジを入れて微妙な違いを埋めていきます。(今年から販売店でショウエイのヘルメットを購入すると、自分専用になるよう調整していただけます。)素人目にはほんの少しの差に見えるスポンジですが、実際に入れて被ると全く違う世界が広がります。全方位から同じ圧でスポンジが入っていると疲れないのだそう。何度もスポンジを調整してくださったご担当の T 様。  そして驚きの軽さ。持ち歩くことが多いので、とっても助かります。  シールドの作りも今まで使用していたものとは桁違い。雨が入り込まないようシールド上部を内側に曲げるという芸の細かさ。曇り止めも標準装備で劣化してきたら交換することも可能。ちなみに前回は雨でもシールドを上げていました。あえて雨の日に走ってみたくなるヘルメットです。  親切、丁寧に対応してくださった T 様。  ますます SHOEI が好きになりました。  さて今度はこのヘルメットのシールド越しにどんな景色が見れるのでしょうか …  乞うご期待! 美人社員のT様 追加したスポンジたち マルケスさんもご愛用 ビルビルルルル 長野から東京の高速代3000円超(首都高は使っていません!) 東京台東区の駐車場代3000円超(10分300円!!!!!) 恐るべしTOKYO 初めて見たらやっぱりテンション上がります。 ショウエイ近くにありました。かの有名な「小諸そば」。 ちなみに小諸では「小諸そば」と看板を掲げているのはまだ見たことない。

フロントフォークオーバーホール

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 バイクの前輪左右についている二本の棒。その名はフロントフォーク。この棒の中にはサスペンション(バネ)が入っています。サスペンションには、地面からの衝撃を和らげる役目があり、舗装路ではあまり傷みませんが、でこぼこ砂利の未舗装路を走ると絶えずサスペンションが上下するのでずっとバネが動いている状態。バネが傷まないよう、また、バネの動きを調整するためフロントフォークの棒の中にはオイルが入っています。 XR は正立のフロントフォークなのでフロントフォークにフォークブーツ(蛇腹のゴムカバー)が付いているので前回の旅でもオイル漏れはありませんでした。ですが 85000 キロも走るとさすがに内部は汚れていました。最近の流行りではデザイン重視でフォークブーツが無い倒立フォークを採用しているバイクが多いです。(正立フォークは太い棒が下、倒立フォークは太い棒が上)旅先では、最新バイクを選んだ多くの人がオイルリークに泣いていました。   2 台分のフロントサスペンションのオーバーホール。剛号のオイルはマックロクロスケ。明日香号はギリセーフのグレーオイル。フロントフォーク、サスペンションを全てバラし、一つ一つ綺麗にします。(綺麗にするとは、人間が汚れる代わりに金属パーツたちがよみがえるということです。)水洗いはできないのでホームセンターで売っているパーツクリーナーで。 2 、 3 本は使ったでしょうか。手慣れた人でも一日作業です。専用工具も必要で、旅先でこれをやるのはほぼ無理。  人それぞれ好みの違いはありますが、個人的に倒立フォークの方が格好いいとは 1 ミリも思わないことを改めて感じたのでした。 バイク支え中 明日香号オイル 元々は黄色。グレーなのは金属同士の摩擦による汚れ。 ゴムシールを押さえる金属パーツ。錆び錆びです。 フォークパイプスリーブ メタル 上:新品、左:剛号、右:明日香号 中はこんな感じ。 右側の黒ずみは金属摩擦によるもの。 オイル注入。477mlという超微妙な量なのはなぜでしょう。 フロントフォーク終了!見守るアフリカ君。 キャブレターをバラして組んでみたり。 ちなみに、XRのではなくチョイノリの、です。 チョイノリ

剛号退院

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HONDA DREAM!! ヘッドカーボン状態 シリンダむしれ ピストン上部 カムチェーンテンショナー… 下回り組み立て 燃焼室カーボン落とし  入院していたXR剛号エンジンが無事に退院できました。いくつか部品を交換しましたが、明日香号より劣化しているものもあり。中でも驚きだったのはシリンダー。不動で長期放置されていた車両だったようです。ピストンが同じ位置で動かずその部分だけ錆びてしまっていました。久しぶりにエンジンを動かした時に錆びでシリンダー内を削ってしまったようです。ホーニングでも回復できず、シリンダーを交換することに。大々的な移植手術となりました。明日香号に比べて煤が少なく、汚れは目立ちませんでした。  旅バイクの必須アイテム、キックペダル。バッテリーがダメになってしまったり、何らかのトラブルで電気系統からエンジンをかけられなくなった場合、キックでエンジンをかけるためのものです。こちら、XRが発売された当初、オプションで2万円ほどで買えました。今ではメーカー在庫がないのはもちろんのこと、インターネット上では3倍以上の高値で売られています。昔のバイクでも良心的な価格で部品販売してくれるY社やS社と比べて、H社は価格が高い上にすぐ販売終了となってしまいます。  ですが!XR250のパーツは結構何でも出ます。 まだまだユーザーが多いせいか欲しかった部品は一通り揃いました。

魔法のグリス

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 ベアリング。バイクや車のホイール、ハンドルなど回転する金属軸に付いている部品です。金属と金属が擦れると摩耗したり損傷するので、動きが滑らかになるように取り付けられているもの。そしてベアリングの動きをよくしたり長持ちさせるために、全てのベアリングにグリス(固形の油)を付けています。このベアリングの動きが鈍くなると、ハンドル操作が硬くなったりタイヤの回りが重くなったりするので、メンテナンスが非常に重要です。また、グリスがすぐになくなってしまうと、ベアリングが駄目になり、金属軸が駄目になってしまいます。ベアリングや金属軸の質は大差ないのですが、グリスの質がピンキリなのです。しょっちゅうメンテナンスできれば安いグリスでもいいのでしょうが、旅行中は…。  明日香号のステムベアリング(ハンドルを操作するための金属軸に付いている)を交換して驚愕の事実が発覚。スペインバルセロナで交換したベアリングに、グリスがちゃんと残っていたのです。ここは特に熱を持つ箇所なので、2、3000kmも走れば安いマルチパーパスのグリスだと簡単に流れ落ちてしまいます。(剛号のXRは4000km程前に交換したようですが下側が全くグリスが残っていない状態でした。)明日香号のベアリングはグリスが5万km以上走っても残っていたのです。これぞ魔法。  魔法使いの名前は、「Microlon」。せっかくバイクを出してきたのに、梅雨でなかなか乗れないメンテナンス好きのあなた。愛車に魔法をかけてみませんか。 5万キロ以上走っても残っていた魔法のグリス 400km程で交換したベアリング部品。グリスがなくなり金属同士が接着してしまい型が付いていました。 金属の表面をコーティング グリスを塗ったステムベアリング 明日香号のタンクに残っていたウズベキスタンの残骸。これでもよく走ってくれました。

盆栽バイクを旅バイクに

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 世の中には、走るより磨く方が好きだというバイクオーナーの方がいます。綺麗に磨き上げられたバイクを「盆栽」と呼びます。いろいろな楽しみ方があっていいと思いますが、乗る時間より洗車の方が長いというのは困ったもので…。 剛号のフレームの一番下に大きな穴が空いていました。しかも右側。左側にスタンドが付いているのでバイクは左に傾きます。よって水が入れば左側から錆びていくのが普通ですが、右側が錆びるとは余程の洗車Lover。仕方がないのでフレームを綺麗にヤスリがけして穴を埋めるため溶接してもらうことにしました。溶接といえば、我らがテッチャン。朝お願いしたらお昼過ぎにはもう出来上がり。さすがはプロ。念のためにと穴が空いていたところ以外にも鉄板をつけてくれました。  その足でお次は塗装・板金屋さんへ。錆びまくっていたフレームなので、塗装し直してもらうことにしました。塗装しやすいようにと丁寧にヤスリがけして持っていったフレームですが、プロが使う最初の塗料は、粗い面に付着させるタイプ。石のようなヤスリでガリガリ削り直すリバティさん。仕事を増やしてしまいました…。お仕事が立て込んでいる中、快く引き受けてくだり感謝です。  溶接をお願いした「桜井工業」さん、塗装をお願いした「リバティ」さん。みんな「ホンダショップアサマのゆかいな仲間たち」のメンバーでした。人のつながりを辿れば、たいていアサマさんに行き着きます。アサマさんの人脈に感謝する私たちでありました。

剛号エンジンご開帳・愛しのエンジンパーツたち②

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 ものの30分で見事にバラバラになった剛号XR。2万キロ走ったエンジンの状態は、比較的綺麗でしたが、8万5000キロ走った明日香号より摩耗が進んでいたものも。開けてもらって大正解です。特筆すべきは、カムチェーンテンショナーのスプリングフック。明日香号も距離相当で摩耗していましたが、剛号は首の皮一枚で繋がっている状態。聞けば、急加速する走りをするとこうなるそうです。急加速するのが楽しいバイクなので仕方ありません。(私は恐怖でできませんが。)詳細は、お医者様診断を待つことにします。    昨日に引き続き、明日香号手術内容をご紹介。エンジンだけでなくリアサスペンションもオーバーホールしていただくという手厚い待遇。旅行最後の北極圏で、往復2000キロのダートを走った際、固着して取れない粘土たちのおかげで、アフリカ君のリアサスはご臨終。我がXRは日本に帰ってもしばらくは大丈夫でしたが、最近オイル漏れするように。オイルは地面からの衝撃を吸収する役割があるので、オイル漏れすると衝撃が直に伝わり、バイク人間共に悲惨な結果となります。  全体図  シール部広がり 右が新品。左は変形しています。  オイル量 汚れ、少ない量。  エンジン下回り組み立て  シリンダー 縦傷!!! ホーニングで中を綺麗に  キャブレター  ご厚意に次ぐご厚意で、スタンドピンの加工もしてくださいました。これがもげるとサイドスタンドが外れ、時に死に至ることも。 危ないところでしたピン 新作ピン 明日香号交換部品たち これでエンジン周りはOKです。これからは各所ベアリング類などの交換、電装系などのチェックに入ります。