魔法のグリス


 ベアリング。バイクや車のホイール、ハンドルなど回転する金属軸に付いている部品です。金属と金属が擦れると摩耗したり損傷するので、動きが滑らかになるように取り付けられているもの。そしてベアリングの動きをよくしたり長持ちさせるために、全てのベアリングにグリス(固形の油)を付けています。このベアリングの動きが鈍くなると、ハンドル操作が硬くなったりタイヤの回りが重くなったりするので、メンテナンスが非常に重要です。また、グリスがすぐになくなってしまうと、ベアリングが駄目になり、金属軸が駄目になってしまいます。ベアリングや金属軸の質は大差ないのですが、グリスの質がピンキリなのです。しょっちゅうメンテナンスできれば安いグリスでもいいのでしょうが、旅行中は…。
 明日香号のステムベアリング(ハンドルを操作するための金属軸に付いている)を交換して驚愕の事実が発覚。スペインバルセロナで交換したベアリングに、グリスがちゃんと残っていたのです。ここは特に熱を持つ箇所なので、2、3000kmも走れば安いマルチパーパスのグリスだと簡単に流れ落ちてしまいます。(剛号のXRは4000km程前に交換したようですが下側が全くグリスが残っていない状態でした。)明日香号のベアリングはグリスが5万km以上走っても残っていたのです。これぞ魔法。

 魔法使いの名前は、「Microlon」。せっかくバイクを出してきたのに、梅雨でなかなか乗れないメンテナンス好きのあなた。愛車に魔法をかけてみませんか。

5万キロ以上走っても残っていた魔法のグリス
400km程で交換したベアリング部品。グリスがなくなり金属同士が接着してしまい型が付いていました。

金属の表面をコーティング





グリスを塗ったステムベアリング
明日香号のタンクに残っていたウズベキスタンの残骸。これでもよく走ってくれました。

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