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170717 カラコル Каракол 392km

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 ビシュケクを出発し、イシククル湖を目指します。北周りのルートで一周する予定です。ビシュケクでは「O!」4GのSIMカード一週間分を100ソムで購入。湖北西部は浮き輪やお土産物屋さんが並ぶリゾート地。道路も綺麗に整備され、建設中のホテルもちらほら。カザフスタンからも休暇を過ごしにやってくる家族連れが多いです。標高1600Mほどの所に位置するこの湖は、一見海のようです。気温は25度ほどですが、湖水浴を楽しむ姿も見られます。リゾート地の近くではスピード違反の取り締まりオンパレード。みなさんよく捕まっています。村の近くには制限速度が表示されていますが、少し離れれば何キロで走ればよいのかわかりません。そんな場所には必ずと言っていいほどパトカーが待機しています。国境で痛い思いをしたので、私たちはパトカーに敏感です。慎重になったおかげで今日は警察のお世話にならずにすみました。  途中の売店でトウモロコシ(二本で60ソム。1ソムが約1.6円です。)を買ってみました。もちろん味はおいしかったのですが、もっと驚いたことは、店員さんが英語を話せること。ロシアやモンゴルではほぼ皆無でしたが、キルギスタンでは地方の村でも英語が通じます。それだけ観光客が多いのでしょうか。  キルギスはホテル代が高く、今日の宿探しも一苦労でした。高すぎたり部屋が空いていなかったりとなかなかいい宿が見つからず困っていると、地元の方が民宿を紹介してくれました。2人で1000ソム。(夕食込み)一般的なホテルだと3500ソム(50USD)ほどの相場なので、いい宿を教えていただきました。この家の方もそうですが、キルギスタンは愛想のいい方が多いです。

170716 ビシュケク 0km

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昨日知り合ったシンガポールから来られたPohさんに、キルギスタンのハイライト、イシク・クル湖とソン・クル湖の動画を見せていただきました。メインルートが想像以上にオフロードだったため、モンゴル横断で慎重になった私たちは、早速タイヤを交換することにしました。ホテルの駐車場を借りて、Pohさんも手伝ってくださいました。  シンガポールの話も大変興味深く、特に車やバイク事情。 シンガポールではバイクを10年ごとに買い換える必要があるそうで、スクラップにしないのであれば、その分料金を払って維持しなければならないとのこと。税金は年々上がっていくそうです。小さい国なので、1年間で販売できる台数も限られているそうで、バイクに乗るのも買うのも維持するのも大変だそうです。限られた土地の中でこそのお話でした。この後カザフスタンに戻ってシンガポールへ帰るというご夫妻から、エアゲージ、空気入れ、高山病予防の薬など譲っていただきました。

170715 ビシュケク Бишкек 37km

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ビシュケクのショッピングセンター スーパーに入るのにも荷物検査があります カザフスタン側国境 一番前まで行かせてくれました シンガポールから走ってきたお二人  毎回、国境越えは気合を入れて臨みますが、今日のキルギス入国は驚くほど簡単でした。カザフスタン側では順番待ちの車の方が先に行かせてくれ、カザフスタンステッカーをプレゼントされました。キルギス側では初の荷物チェックなし。いつもの調子で自動車保険に入れるところを探していたら、国境近くにお店がありました。早速加入しようとバイクを停車すると、そこは駐停車禁止区域。サングラスをかけた警察官に止められ、お金を払えば見逃してやるとのこと。標識は分かりづらく、反対車線は駐停車し放題。やたらと「Visa、Master」と連呼していましたが、賄賂を要求する相手にカードを使いたくありません。その後ボス的な人が出てきて、少しお金を渡せば今回は見逃す的なことを言ってきたので、賄賂を渡してその場を去りました。ロシアやカザフスタンでは一度も賄賂を要求されず、初めての「勉強」となりました。  素敵な出会いもありました。シンガポールから中国を通ってやってきた  夫妻と宿でお知り合いに。現行アフリカツインとNC750の二台です。4人で夕飯を一緒に食べ、旅の話、バイクの話をしました。旦那さんの方はアフリカツインが大好きでよしさんの話を興奮しながら聞いていました。2人ともほぼ同じ年で楽しそうでした。

170714 コルダイ Кордай 244km

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民宿のガレージでは2台のリムジンに挟まれました 洗車ついでに靴も洗ってもらいました カザフスタンはHUMMERがよく走っています 標高4000M走破に向けて、エンジンオイルを交換することにしました。ホテルのそばにあったDUCATIでMOTULオイルを購入し、作業場をお借りしての交換です。ウランバートルで交換してから4000kmほどしか走っていませんでしたが、相当汚れていました。モンゴル横断で車体、エンジンとも相当酷使したからでしょうか。出発時にMicrolonを注入したのでオイルの減りはまだ感じられません。スムーズにエンジンは回っています。  これからのルートをいろいろ考えた結果、キルギス、タジキスタンのオフロード走破に向けてタイヤを購入しました。今履いているタイヤだとヨーロッパまでもたないと判断したためです。途中でたまたま立ち寄ったバイクバーで出会った方に案内していただき、free riderという宿を兼ねたバイクショップへ。バイクにタイヤを積んで走ることになり、旅人感が増しました。 今日は国境近くの町、コルダイに宿泊。格安ホテルがなかなか見つからず困っていたら、ホテルの従業員さんが安い民宿を紹介してくれました。カザフスタン最後の日も地元の方に親切にしていただきました。

170713 アルマティ Алматы 273km

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日本を出発して10000キロ突破記念に日本食でお祝いです アルマティに近づくほど、道が本当の舗装路になってきました。片側4車線、中央分離帯がある高速道路です。途中風に吹かれることもありました。カザフスタンは風が強いエリアが多いです。昨日までの「舗装路」は走るのに苦労しましたが、今日は退屈で大変です。  アルマティでカザフスタンのステッカーを探していると、日本が大好きなマルジョーさんと出会いました。子供の頃見たセーラームーンが好きで、日本や日本人が大好きになったそうです。雨の中、一緒にお店を探してくれました。大学を卒業したら弁護士になって日本へも行ってみたいそう。カザフスタンの首都アスタナでは今年万博が開かれる予定で、都市部では道路や建物が整備されています。カザフスタンが近代的なイメージに変わりました。  バイクで走っていると、よく手を振ってもらえます。今日はカザフスタンで初めての渋滞。車の中から声をかけられました。

170712 タルディコルガン Талдыкорган 305km

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 昨日は夜の9時過ぎまで走り、疲れが出たようです。コーヒーを飲んで遅めのスタート、9時出発。しばらくは昨日のような「アスファルト」が続きましたが、途中からは綺麗な舗装路になりました。と思ったら強風エリアに突入です。200kmほど風に吹かれたでしょうか。風に吹かれると体力が消耗してしまいます。アルマティに行く予定でしたが力尽き、途中の街に目的地変更。思ったより現金を使っていたので、銀行でユーロを両替してもらうことに。セメイでは簡単に両替できましたが、Sberbankではいきなりパスポート提示を求められます。しかもカザフスタン民IDがないと両替できないとのこと。いや、いや、いや、えー!?ATMなら現金を下ろせて、現金の両替が外国人はできないとは謎のシステムです。このやりとりを見ていた優しいマダムが、英語での通訳をしてくれ、自分のIDを使って両替してくださることに。なんて優しいんでしょう。忙しかったでしょうし、外国人相手に面倒を引き受けてくださるなんて。。。世の中優しい方ばかりです。  本日のお宿は、バスタブ付き、守衛さん常駐、Wi-Fiパスワードなし、エアコン付きの高級ホテル「Hotel Saltanat」です。一泊8000テンゲ。ちなみに昨日聞いたホテルの一つはシャワートイレなしで3000テンゲ。カザフスタンでは3000円も出せば高級ホテルに泊まれます。

170711 ウシャラルУшарал 595km

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セメイを出発し、カザフスタンの旧都、アルマティに向かいます。モンゴルでの反省を活かし、これから行こうとしている道がどんな道なのか、これでもかというくらい地元民に聞き込みます。調査結果によれば、セメイから最短ルートで南下する道は舗装路とのこと。一瞬喜びますが、ここはカザフスタン。油断は禁物です。案の定、セメイを抜けると凸凹、波、轍アスファルトの連続です。ダートも10kmほどありましたが、アスファルトより土の方が走りやすいという逆転現象。遭難する危険がないだけましですね。  途中、中国との国境へ行く分岐があり、そちらへ行く車の方が多かったです。私たちはガイドを付けないと中国をバイクで走ることはできないので、カザフ民が少しうらやましいです。シベリア鉄道のような長い列車も通ります。ロシアでは見られませんでしたが、戦車だけ積んでいる列車も。町の郊外には軍事施設もちらり。ウシャラルの手前に、地図上には大きな湖がありましたが、実際は巨大な塩湖。一部にしか水は残っておらず、広大な湿地になっていました。湿地には珍しい植物があるようです。  今日はセメイとアルマティとの中間地点、ウシャラルにあるホテルに宿泊します。高速バスも何台かきており、レストランがにぎわっていました。最初に入ったホテルにはシャワーがなかったのでどうしようか困った顔をしていたら、店員のお姉さんがシャワー付きのホテルを教えてくれました。ライバルホテルを推してくれるとは。親切続きのカザフスタンです。