XR明日香号退院・剛号入院・愛しのエンジンパーツたち


 エンジンの神様、仏様、S様より、手術終了のお言葉をいただきました。早速トラックでお出迎え。代わりに剛号が入院。

 エンジンの音が元気になったことくらいはわかるのですが、エンジンの内部構造はちんぷんかんぷんの私。剛号エンジンをその場で開けてくださいました。時間は30分もかからないほど。まさに神業。次々とバラバラになる部品たち。ボルトはどれも同じにしか見えない私。普段見慣れない光景なので無知ながらも好奇心満々で見学させていただきました。中でも異彩を放っていたのは、シフトドラムという部品。1速、2速などのシフト(ギア)を変えるのに必要な部品なのですが、そのデザインに一目惚れ。シフトチェンジする歯車部品の仕組みも教えていただきました。XRは1速から6速まであるので歯車は6つあります。大きいものから順に1速歯車なのですが、自転車のように大きさ順で並んでいるわけではないことに疑問。大小二つの歯車セットが噛み合ってシフトチェンジへと導く仕組みなので、自転車のチェーンが移動するギアチェンジとは仕組みが異なるのです。軸の両端に1速、2速歯車がある理由は、軸にかかる力が大きいため。真ん中に設置してしまうと、力の大きさゆえに軸が振られて摩耗してしまいます。
写真中央の歯車がシフトチェンジ部隊。その向こうにあるのがシフトドラム。

 これはまだ大きい方の部品ですが、細かな部品もエンジン内部の部品が摩耗損傷してしまっては即命に関わるので、微細な設計がなされています。そんなエンジンを手術してくださったS様、神の手の持ち主に違いありません。
 手術中、明日香号エンジンパーツの写真を撮ってくださっていたS様。全ての写真に名前、解説付きという徹底ぶり。頭が下がります。それでは、8万5000キロ走った明日香号エンジンパーツ劇的ビフォーアフターをご紹介しましょう。

 燃焼室
バルブ、燃焼室カーボン付着状態

 ピストン

オイル焼け、カーボン付着状態

 ロッカーアーム

スリッパーかじり摩耗

 カムノーズ
スリッパー相手側カムノーズ摩耗

 バルブシート
シート当たり走行距離相当

 カムチェーンテンショナー
スプリングフック摩耗


 他にも愛しの部品たちはいますが、そろそろ頭がいっぱいになってきたので今日はこの辺で。

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