180914-0916 XR心臓手術





魔法使いSさんのほうき


 8万キロ走った250ccのバイク、XR。日本に帰って来てエンジン音が少しうるさくなりました。エンジンをかけると、今まで聞いたことのないガシャガシャという音がします。聞いているだけでこちらまで痛くなるような音…。日本で町乗りばかりしている250ccのバイクは2万キロも走ればエンジンの中を開けたり、部品の交換が必要になります。が、今回はエンジンオイルを変えた程度で8万キロ走ったので、エンジンにも負担がかかっていたようです。どなたかエンジンを見ていただけないかと、いろいろな方に相談したところ、HのSさんがエンジンをオーバーホール(エンジンを開けて、部品を交換したりすること)してくださることになりました。
 Sさんは、エンジンのテストをされてきた方で、愛車は同じXR250。ちなみに私のバイクとはまるで別物になっています。自分で好きなようにバイクを調整できるのは羨ましい限り。エンジンのテストとは、部品の大きさや長さの組み合わせを変えて走行し、どれだけ摩耗しているかを見て最適な組み合わせを見つけることです。走る道もオンロード、オフロードで最高速度を出したり、何時間も耐久走行したりとさまざま。いろいろな使い方をされても大丈夫だと断言できるまでテストされるそうです。実際に走っているのは社員の方々。活字で見れば簡単そうに感じますが、このテストとは命がけなのです。そんなテストを続けてこられたSさんに、「診」ていただけることになったのです。
 ところが…。Sさんのガレージに入りエンジンをかけると、ほとんど異音がしません。むしろ静かになり、みんな拍子抜けしてしまいました。全部バラして大手術をする予定でいてくださったSさん。調子がいいならこのままでもいいんじゃないかということで、エンジンを開けるのはやめ、少しだけ微調整していただきました。
 あんなに音がしていても、急に静かになる不思議。Sさんは魔法使いなのでした。

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