180513−0514 San Cristobal de Las Casas 226km








 パレンケからサンクリストバルデラスカサスにやってきました。通称サンクリと呼ばれるこの町は、先住民のいるチヤパス州の中心で、標高が2000M以上あります。これまでの疲れが出たようで、よしさんが体調を崩してしまったので、ここでしばらく休養することにします。

 サンクリまでの山道は、バス強盗が多く出没し、殺人事件も起きる場所。過去には、村人の写真を撮った日本人旅行者が殺されたこともありました。写真を敵視する文化もあるのです。外国人のサイクリスト2人が、この道で殺されたとBBCのニュースになったのは、私たちが走った前日のこと。なかなか物騒な道です。
 道路上にはトペと呼ばれる突起物が多くあり、スピードを落として走らなければなりません。加えて、村人がロープなどで道路を封鎖して金銭を要求するポイントもたくさんあります。カメラは隠して、差し出す用の財布を用意して走りました。山道は200kmほどありますが、どこの村にも警察や軍の姿はありません。これまで幾度となく検問を通ってきたのに…。幸い、私たちが走ったのは日曜日だったので、村人のみなさんはミサにお出かけでした。ロードブロックは2回ありましたが、1回目は黙ってにこにこしていると、「外国人だからわからないんだ。」と村人が言ってくれたのでお礼を言って通過。2回目は子供がフルーツを顔の前まで持ってきて押し売りするだけでした。途中2回休憩しましたが、こちらが笑顔で挨拶すると、みなさん笑顔で返してくれました。写真を撮ってはいけないといわれる民族衣装の女性達も。どこも平和に見えました。相手に対する敬意を示すためにも、笑顔と挨拶は大事です。

 そんなこんなでサンクリに到着。まず向かったのは古くからある日本人宿、「カサカサ」。残念ながら、敷地内にバイクを停めることはできなかったので宿泊はあきらめました。ですが、バイクで走ってきた私達へのおもてなしが嬉しかったです。到着早々、麦茶をだしていただき、ネットを使わせていただき、最後には手作りのミルフィーユまでご馳走になりました。スタッフさん、お客さんとも、いろいろお話を聞いてみたくなるような方ばかりでした。

 カサカサでまったりしていると、サンクリに住むメキシコ人ライダーRogerさんから連絡がきて、家に招待してくださるとのこと。アルゼンチン、ボリビア国境で逢ったRogerさん。メキシコに来たら家に来てくれと言ってくださっていました。座標を頼りに進みますが、舗装路から山の中へ入り、途中から凸凹のダートになりました。少し不安になりましたが、ダートの先に待っていたのは大豪邸。辺り一帯個人の敷地でした。道も載っていないわけです。庭の広さはサッカー場で、ボートやキャンピングカーもありますが、置物にしか見えないほど。プールバーにはビリヤード台やダーツが揃います。しかも、バイク一台につき、一頭の番犬が付くセキュリティの高さ。番犬達に見守られながら、私たちはキャンピングカーで寝泊まりさせていただいています。

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