180510 Piste 159km
エルカスティージョ |
基壇が影となって蛇に羽が生えたように見えます。 |
球戯場 |
球戯場に刻まれた戦士たち |
刻まれているのは生贄となった頭蓋骨 |
天文台 |
たくさんいました、この子。 |
雨神チャック像が刻まれた尼僧院と呼ばれる役割不明の建物 |
聖なる泉セノテ |
ユカタン半島には、町と町の間にはジャングルしかないようです。今日も昨日と同様、ジャングルの中を走りました。昨日ハロ現象が出ていたせいか、今日は曇り空。気温がそれほど高くならず助かります。
今日は、マヤ遺跡のチチェン・イツァー(Chichen Itza)近くのピステという村に滞在しています。お昼過ぎに宿に入り、遺跡観光へ。昼間の一番暑い時間帯にもかかわらず、駐車場にいたのは観光バスの群れ。これほど人気があったとは…。ティカルと違ってここはリゾートも近くツアーで来やすい場所なのかもしれません。
敷地内に入ると、両側にずらりと並ぶお土産やさん。お土産やさんを辿れば次の遺跡に行くことができます。
まず目に入るのは、エルカスティージョ(ククルカン神殿)。高さ25M、9層の基壇をもつピラミッドの神殿で、マヤの巨大カレンダーでもあります。
・91段ある四方の階段に、頂上の一段を加え 91×4+1=365日。365日は農耕に用いられたハアブ暦。
・中央階段で二分された9層のピラミッド 2×9=18 ハアブ暦では1年が18か月に分けられていた。
・各基壇にある凹み部分は一面につき52ある。農耕のハアブ暦と祭事用のツォルキン暦(一年260日)が重なる52年の暦の周期を示す。
暦に合わせて造られたミラミッド。驚くべきはそれだけではありません。春分と秋分の日になると基壇部分が影となり、北側階段にあるククルカン(羽の生えた蛇神)に羽が生えたように見えるという仕掛けになっています。天文学の知識と建築技術が非常に高かったことがよくわかります。
隣にあるのは全長150Mの球戯場。マヤ、アステカに代表されるメソアメリカの古代文明の中で最大の球戯場です。豊穣の神に祈りを捧げる宗教的儀式だった球戯。しかも勝者のキャプテンが生贄として捧げられたそう。生贄となることは、彼らにとって名誉なことだったそうですが…。頭蓋骨の台座、ツォンパトリには、生贄となった者の頭蓋骨が彫られていました。
生贄が投げ入れられた聖なる泉、セノテ。昨日のセノテとは異なり、昼間でも寒気がする場所でした。
天文観測所だったカラコル。肉眼で太陽や月、星の運行を観測できるよう計算された「窓」が残されています。現代の天文台とも相通じるデザインだそうです。
紀元前の時代に、今より優れた技術や知識をもっていたマヤの人々。未だに解明されていないことが多いようですが、それもマヤの虜になる一因だと感じました。
コメント
コメントを投稿