180121 El Chalten 312km



念願のアルマジロと記念撮影




 40号線にある72kmのダート。聞く人みんなが「Very bad」と言っていた道。今ではそこを迂回する舗装路がありますが、80kmの遠回りになります。ここまできたからには「とても悪い」道だとしても行ってみたくなってしまった私。それがすべての始まりでした。 北側の入り口は、走っていてもおもしろいフラットダート。丘陵や湖が続き、風もなく、景色を見て写真を撮ろうとする余裕さえありました。が、ダートが始まって40km走行したあたりで、私の大敵が目の前に。そう、ふかふかの砂利道です。ロシアのチタ、再来。しかもそこから横風が強くなってくる始末…。止まろうにも、スピードが遅くなるとバイクはバランスを崩して転倒しやすいので、なかなか止まれません。風に抗おうにもなかなか抵抗できず、轍から砂利だまりに吹き飛ばされては、また轍を目指してアクセルを吹かすことの繰り返し。20年前はこんな道が延々と続いていたことを思うと、当時バイクで40号線を走破した人は強靭(狂人)としか思えません。最大限の敬意を込めて。
 その後、パタゴニアの有名な山の一つ、フィッツロイを見るために片道100kmの寄り道。山は秀麗で惚れ惚れする姿でした。が、山に近づくにつれて強くなる横風に、バイクを立て続けなければならない私にとって、山は強風造成所でしかありません。こんなふうに思っていては風の神様に嫌われてしまうので、風は友達だと思い込む作戦にしました。そんな余裕が出てきたのはゴールが近くなってからですが…。颯爽と走り去る車が、うらやましくなったことは…ありません!!!
 どうしてこんな大変なことを好き好んでやっているんだと思うこともあります。が、走り終わった後は、行ってよかったと心から思います。日本へ帰る頃には何を思うのでしょうか…。


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