170630 ツァガンヌール Tsagaannuur 143km









今日こそは国境の町へ着きたい。その一心で出発。昨日見たガレ場のNothern routeを進むことはできないので、山を迂回したNothern routeを目指して一旦南下し、道無き道を進みます。大きな分岐まで戻り、川を迂回するため昨日とは別の道へ。川に沿って北上し、砂利やガレ場と格闘しながら何とかたどり着いたその先は、廃墟の村。そして目の前に立ちはだかる川、川、川。当然橋はありません。絶望しながらも何とかなると言い聞かせ、川の流れが緩いであろう下流に向かいます。元来た場所に戻るのは何度目でしょうか。ガソリンも残り少なく、水も残っておらず、この先何キロ進めばいいのかさえわからず南下し、たどり着いた場所には橋が。人工物を見て涙したのはこれが初めてです。地元民に心から感謝。橋を渡るとようやく道らしき道が現れました。着いた先はBukhmurun。電柱や家を見て安堵し、ガソリンスタンドへ。あれだけ行ったり来たりを繰り返してもガソリンが切れなかったことに感謝です。スタンドに入ると人影がなく心配しましたが、近くにいた少年が店員さんを呼んできてくれました。店員さんによれば、この先にも広大な川があるとのこと。バイクでは当然渡れず、迂回することもままならないので、地元の方の助けでトラクターに乗せて運んでいただくことになりました。荷台に人が乗り、バイクを支えながらの川越えです。親切な方に恵まれてつくづく幸運だと感じます。対岸に渡り、今度こそ町へつながるNothern routeを目指します。雨が降ればあちこちに川ができるモンゴル。何度も川を越え、湿地に耐え、泥に足元をすくわれそうになりながら、やっとの思いでNothern routeに出ることができました。谷間を進み、峠を越えて、国境近くの町、Tsagaannuurに到着しました。残りを心配せずに水を飲むことができるのは幸せなことです。

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