170629 Nothern route 2km手前 213km





オラーンゴムから北を回りバヤンウルギーを目指して出発しましたが、予期せぬダートでの山脈越えが始まりました。Nothern routeは300kmの舗装路だと思っていたのですが、オラーンゴムから40km走るとその先は舗装されておらず、地図に載っている道もない状況。ガレ場の峠越え、深い轍、急勾配の坂、標高2500M地点での走行。どこもガードレールなんてありません。バランスを崩さないよう、前だけを見てアクセルを開け進みます。途中まではパミールの練習のつもりで走っていましたが、山を越えて草原に出ると、四方八方に伸びる道が現れます。地図にもGPSにも載っていない道ばかりなので、方角で選ぶしかありません。方角は合っていても、途中で深い川があればバイクでは越えられないので迂回します。迂回すればいつの間にか道はなくなり、元来た道を戻って違う道へ。日は暮れはじめ、人も車もいない道を走り、不安と恐怖に襲われながら、地図に載っている唯一の道、Nothern routeを目指します。やっとの思いでたどり着いたその道は、何十年も使われていないであろうただのガレ場。希望を失わないよう、何とかなると言い聞かせて、この日は道端でキャンプをすることにしました。人工物が何もなく、一台も車が通らない場所です。これまで自然の中でキャンプしている気でいましたが、それは近くに町があったり交通量のある場所での話。遭難者の気持ちがわかったような気がします。

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